2013年4月7日日曜日


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年間の新作香水(フレグランス)の本数知ってますか?すごい数になっています。

新作香水は年間1500本作られている。


つまり一日辺り、5本の新作香水が発売されているらしい…


そんな面白いデータを見つけたので紹介します。


「Basenotes」というイギリスの香水系の世界トップのポータルサイトがあり、
そこのBBSでは香水について日々活発な議論があるのですが、
4月3日にこんな書き込みが話題になりました。
(英語です)

Perfume industry: approaching the crack?

香水市場は飽和、破たんするのでは?というタイトルとともに、
年間の新作フレグランス数が書き込まれていました。

引用してみます。

1920年:63本
1925年:66本
1930年:40本
1935年:33本
1940年:18本
1945年:22本
1950年:34本
1955年:22本
1960年:13本
1965年:23本
1970年:31本
1975年:48本
1980年:53本
1985年:75本
1990年:100本
1995年:196本
2000年:463本
2005年:585本
2006年:768本
2007年:779本
2008年:844本
2009年:845本
2010年:833本
2011年:1178本
2012年:1468本
2013年(2ヶ月間):250本

グラフ化するとこんな感じ。



めちゃめちゃ増えとる


残念なことにBBSの中ではソースは提示されていないんですよね。

ただ、私のところにも新作香水情報が1日に3~5本ほど入って来ます。

また、90年代後半や2000年代頭には当時の香水図鑑か何かで、
「新作香水は年間で3~400本つくられている」と書かれていたのを頻繁に見た記憶もあります。

なので少なくとも2000年代の数字についてはおおむねこのぐらいだろうなぁという印象です。

むしろカウントされていない新作が幾分かある事も考えられるので、
実際はこの数値よりもっと多いかも知れません。

事実、フランスを始めとするヨーロッパ辺りの香水情報って、
有名なもので無い限りここ日本はおろかアメリカのメディアにすら入って来ない事も珍しくありません。
新作香水の記事がフランス語のページしか見つからない、なんてこともよくあります…。



さて話を戻すと、仮にこの数字が事実なら、
問題はフレグランスの業界で働く方々の食い扶持ということになりますよね。

世界の香水の市場規模って2000億円台から毎年そんなに変わらないんです。
ここ日本でも毎年300億円台のまま推移しています。

それで新作香水の本数が増えると言う事は、
香水1本辺りの売り上げが縮小されてしまうという事です。

つまり1社が利益を得るためにどうしないといけないかというと、
さらにたくさんの新作をリリースしていかなければなりません。



そうなると、戦略にも影響がでてきます。
発売したもののいくつかが当たれば良く、他は利益が少ないという前提で、
たくさんの作品をコストを抑えてリリースしていく、そんな戦略に切り替わることも多いと思います。

これ、どこかで見た構図だなと思ったら、
いまの日本の出版業界と同じではないでしょうか。



ちなみに、あくまで私の肌感覚ではありますが、
ここまで新作フレグランスの数が増えた要因として以下の点をにらんでいます。



1. フレグランスの立ち位置がブランドとユーザーのコミュニケーションツールになった

要は露出が増え、ユーザーの目に留まる効果があるという事です。

特に夏の「○○サマーバージョン 2013」などというもの。
これの本数が圧倒的に増えた事が原因かと思います。
10年前はこういった企画は珍しく、
1作品作れば3年くらいは次の新作まで待つ必要があったものです。

それも今では昔の話で、毎年微妙に香りを変えたものや、
あるいは既存フレグランスとは全く別物だけど既存フレグランスの別バージョンという名目で、
新作を出してリリースを出して店頭キャンペーンを打って、雑誌広告を出して、
という露出を増やしユーザーの目を引くきっかけになる。

またそのブランドを知らない人にとっては、
そのブランドを知るきっかけになる。

ファインフレグランスが広告費の一部としてとらえる考え方もありそうですね。



2. フレグランス製品の多展開化

これは1.ほど自信は無いのですが、「ファインフレグランス離れ」的な現象が影響しているかも。
日常でより手軽に香りを楽しむため、安価な香りものが増えているという現象です。

キャンドル、ディフューザー、既存フレグランス製品のバスラインなど諸々のコスメ、
あとダウニーなんかもそうです。

フレグランス製品一つ辺りの単価が下がっているので、
ファインフレグランス製品の単価も、比較的安いデザイナー系の「○○ サマーバージョン 2013」の方が受ける傾向にあるのかも知れません。



3.調香師の独立が増えた

メゾンフレグランスとか、ニッチラインとかインディーとか言われる類のブランドが増えてきています。

こうしたニッチラインの増加を受けて、香水業界の権威であるFifi賞などでも、
ニッチライン専門の賞が出来ているほどです。

調香の技術が発達しフレグランスの製作販売の敷居が下がったことにより独立系(インディー系)のブランドが増えたり、
香料会社などで調香をしていた元調香師が自分のメゾンを構えたりというケースですね。



以上、新作フレグランスの数が年々増加しているというお話でした。
要するにパイの奪い合いが起きているという事です。

今後はフレグランスの売り方も、マスとニッチで2極化するだろうなと思います。

マスはセレブ系やデザイナー系のプロモーション合戦になるでしょうし、
ニッチな方はソーシャルや地元エリアでどれだけ認知して貰い根強いファンを増やすかがカギになりそうです。

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